こう見えても技能士

普段から食べ物のこととか化粧品のこととか格闘技のこととか、本能的な記事しか書いてないことに気づいてしまった今日この頃。

なんというか……『好きなもの』にたいしてはいくらでも記事が書けるのに、気乗りしないものにたいしては興味もわかないというまさにB型のblogになってしまってます。

なので本日は趣を変えてみました。

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2千円札ってどうよ?

世間ではあんまり出回っていないけど、発行量が多い2千円札。

・・・銀行としてはとってもメイワクしてるんですよ。

いちおう銀行員なので、現金に接する機会は多いと思うけど、
2千円札が流通してる実感はぜんぜんありません。
だって自分自身も使わないんだもの。ATM入らないし。なんか中途半端な感じで。
仕事でもたまーにコンビニの売上代金の中に混じってるのを見るけど、
あんまり紙もよれてなくて、新しいお札だったりする。

でもね、冒頭でも言いましたけど発行されてるんですよ。

銀行の支店って無限にお札や硬貨を保有できるわけじゃないんです。
お店の規模にもよるけど、かならず上限というのが銀行の方針で支店ごと決められる。
で、支店の職員は、その上限を超さないように現金の保有高を管理する。

だから、「自分が預金してるんだから」って思って、
たとえば1千万円をおろしに行っても、
お店の現金保有状況によってはおろせない事態だってあるんです。
もちろん、そうならないように常日頃がんばっているんですけどね。
まぁ、フツーの商店で言えば在庫管理です。
売れ筋のものは多めに仕入れるけど、そうでもないものは在庫を抱えないように。
在庫抱えちゃったら経費も食うし、いいことない。

で、その商品にあたる現金を仕入れる先が、日本銀行。
現金卸しです。
こちらとしては売れ筋の紙幣を仕入れて、そうでない紙幣は仕入れたくない。
なのに!

日銀さんは、2千円札を強制的に仕入れさせるんですよ!

銀行ごとに2千円札回送(こっちにしてみれば押しつけ)の額を決めていて、
銀行側としては断れないから仕入れるでしょ。
で、支店に2千円札が届くけど、誰もほしがらないから在庫になるでしょ。
そしたら現金保有高が決まってるのに在庫なんて抱えたら、
ほかの必要な紙幣が仕入れられないでしょ。
もー、いいことがない。いっこもない。

だから以前は、現金をおろして他の銀行に持っていく、というような
顔なじみのお客様が来たら、
「あのぉ~・・・現金に2千円札混ぜてもいいでしょうか・・・」
ってお願いしては在庫減らしてました。
ほかの銀行に持っていくだけのお客様なら、けっこうOKしてくれるんだけど、
取引先に渡す現金とかだったりすると、ほぼ断られてました。

しまいには、同じ職場の人の結婚式に会費として2千円札持ってったり。
職場みんなが2千円札使えば、在庫も減るし。

・・・もう、いらないんじゃないかなぁ。個人的には、そんな気がするけど。

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有名FPの講座。

せっかくのお休みであるにもかかわらず、ワタクシ、
真面目に仕事のための講座に出席してまいりました。

「預かり資産セールスアプローチ講座」

これでも、まあ、一応、銀行員ですので、
そういう研修なんかがあれば、なるべく出ようとは思っていたんですが。
今回出席する気になったのは、講師が、FPの浅井秀一さんだったこと。
なんせ有名なFPを生で見られる機会ですからね。
有名なFPは、どんな話をするんだろうなぁ? ってぐらいな気持ちで、
土曜日にもかかわらずのこのこ出かけてみたわけです。

で、感想は。

「おカネって、奥深すぎる・・・」
ってことでした。今さらながらですが、ホントーにそう思っちゃったんですよね。
自分だって一応はFPのくせに。

たとえば今の円相場です。
今月のはじめごろは、1$=¥110.28だったんですね。
ふうん、ってなもんですね。
それじゃ2年前、2002年の2月はじめの相場はいくらか?
なななんと、1$=¥135.04だったんですよ!!
円安! 海外旅行の敵です! って私には海外行く力はないですけど。
円安っていうのはつまり、日本円が弱いってことで、
もっと平たく言えば日本が弱ってると見られていることなんですが、
ということは2年前の2月に比べれば、今は円高。
日本は強くなったのね、だから円高なのねってことになります。
テレビでもたまにそう言ってます。円高だって。

でもね。さらにさかのぼって2000年の7月末の相場はいくらだったのか。
これが、1$=¥109.80なんです。
今月のはじめごろと大差ない。
つまり、今の相場って、円高になったんじゃなくて、
その頃の水準に戻っただけ、ってことなんですね~!
なんて、エラそうに説明してる私ですが、実際に講座でその話を聞いて、
手元の資料で円相場のチャートを見て、
「ほ、本当だっっ!」とびっくりしてしまったのです。

しかもぜんぜん知らなかったんだけど、$って、米大統領選に連動して動くんですね。
為替と政治が密着してる。
株価もそう。大統領選の前年は株価が上がるんです。
よく考えれば納得ですよね。株価が下がるような経済をする大統領、イヤだもん。
現職が再選を狙うなら、株価は上げようとするはず。

たった1$=¥110.28の相場だけど、
そこにはものすごくたくさんの意味とか、流れとか、要素があるんです。

プロフィールにも書いてますが、私は「おカネ好き」です。
でも決して金の亡者なのではありません。これ重要。
お金って、あるにこしたことはないんです。むしろなきゃ困るんです。
でも人生のウエイトがお金に片寄るようなのはイヤなんです。
自分らしい生き方を実現させるために、お金ってぜったい必要なんです。

お金のことを知りたい、と思う気持ちで、FPの勉強続けていますが、
やればやるほど底なし沼にはまるみたい。
奥深い、っていうか、ちょっとした恐ろしさも感じちゃいました。
人間の作り出した「通貨」ってものに。


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自己責任の時代

「佐賀銀行が危ない。もうすぐ破綻する。
預金者は早急に引き出すことを勧める」

そんなデマメールが流れたことで、
佐賀銀行から預金が大量に流出。
容疑者不詳のまま告訴していた事件で、
容疑者が逮捕されました。
犯人は20代の女性。
「悪意はなかった」と言っているそうですが・・・

銀行に勤める私としては、腹立たしいことこの上なし。
佐賀銀行にまったく同情してしまうのです。

大手銀行がつぎつぎに破綻。
ペイオフが発動し、銀行に預けておけば安心、
という時代はもはや遠い過去となりました。

とはいえ。
ペイオフというものがいったいどんな仕組みなのか、
一般の人でしっかりと理解している人は、
まずいないといっていいのではないでしょうか。

「銀行がつぶれたら自分のお金が戻ってこない」

メディアではこの部分を強調していますが、
実はすべての人がそうだというわけではないのです。
本当に戻ってこない場合というのは、

「どうにも救いようのない状態で破綻したので、
どこの銀行も受け継いでくれないし
決算内容もひどいもんなので全員の預金が確保できない
ここはひとつ、1千万円以上持ってる人には、
ちょっとだけ損をしてもらうしかないな」

ってことなので。
よっぽどひどい銀行でなければ、
お金が戻ってこないなんてことはないのですよ。
1千万円以上預金していれば、可能性はあるけど、
それでも全額パアなんてことはありません。
最低でも1千万円とその利息分は保護します、って
ことになってるんだし。

だけどたいていの人は、そういう理屈っぽいことよりも、
「お金が戻ってこないかも!」
っていう不安面だけを過剰に察知する。
しかもこういうご時世、年金制度も悪化の一方、
会社も不景気で収入は減る一方、
下手すりゃリストラの魔の手につかまるかも・・・
なんて日には、過剰になっても仕方ない。

そこにですよ。
「◯×銀行がヤバいんだって!」
なんて噂が立とうものなら、もう、誰がそれを
止められるでしょう。
今回のデマメールは、まさにそんな一般の人々の
不安感をあおったものだったのです。
誰だってお金は大切です。
「減らしてなるものか!」ってATMに並ぶ心境も、
もちろんよくわかります。

でもねぇ。
そういう「噂」に左右される前に、
預金者に求められているのは「自己判断」なのです。
もちろん、噂に左右されて下す判断は別ですよ。

ディスクロージャー誌といって、銀行の決算内容を
冊子にしたものを見て、経営状態を知る。
そこまではちょっと、ということであれば、
ネットなり、新聞で、銀行の株価を見る。
たったそれだけでも、自分の取引銀行が、
どれぐらいの評価を受けているのか、というのは、
だいたいわかってくるものです。

昔のような銀行神話が崩れ去って久しいにもかかわらず、
預金者側にはいまだ、「自己責任」という観念が
育っていないように思うのです。
もちろん、今までの時代を考えれば、
仕方ないとも思いますが。

本当に自分の財産を守ろうとするのであれば、
自分の目で見たり、自分自身で調べた(得た)情報に基づいて
行動することが大前提です。
それができていたら、佐賀銀行のデマメール事件は、
そこまで大事件にならずに終わっていたでしょうから。

さて話は20代女性の話。
一部ニュースでは、この女性も知人から
「佐賀銀行がつぶれるらしい」という話を聞いて、
それで自分の携帯電話からメールした、とありましたが・・・

いったいどこから発生したデマなのか。

考えたら、かなり恐ろしい話です。
銀行員として、寒気がします・・・

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