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岐路のつづき。

前記事で、人事部といろいろ交渉していますと書いていましたが、交渉の結果が出ました。

結論。

「妻は社宅にも入れない。住宅手当も出ない」

――ま、会社なんで、結局はそんなもんかも知れないんですけど。

スパッと結論が出たなら(そして理由も合理性があるなら)いいんですけど、今回の一件で、私はすっかり人事部嫌いになりました。

この結論にたどり着くまでには、実はいろんな経緯がありまして、まず最初に人事部が言ってきたのが、

「住宅手当は出ないけど、社宅空いてるんだからそこに入りなさいよ」

という見解。

同じ市内に社宅があって、たまたま春にマンション買った上司がそこから退去してひとつ空いてるから入るんだったらいいよ、っていうことなんですね。
民間の社宅なんて築ウン十年で古いに決まってるんだけど、今のところだと毎月の家賃負担が大変なので、じゃそこに入ろうかなと思っていたらば、同日夕方になっていきなり人事部からの連絡。

「やっぱ社宅に入ることは出来ません」

といういきなりの方針転換。

当然こちらとしてはなぜダメなのかを知りたいので理由を聞いたところ、

「前例がないから」

とのビックリ回答でした。

――同じセリフを営業店が本部に言ったらどんだけ説教されることか……。融資案件の取り上げだって過去に前例ないからなんていって断ろうもんならガッチリ怒られますよ。取り上げ前提にしっかり案件を検討しろって言われますよ。だいたい「前例ないからダメです」なんてお客様にお断りしたら即クレームです。

で、そんな理由で納得できないダンナちゃんはさらに交渉したのですが、結局そこから人事部の結論が変わることはありませんでした。

結論は変わりませんでしたが、そののち、後付のような理由が伝えられまして、

「今現在の住まいが社宅なんだったら、ダンナが転勤して任地の社宅に入って、奥さんが引き続き今の社宅に住むっていうのはアリだけど、今がフツーの賃貸なんだったらダメです」

という……なんかわかったようなわかんないような理屈でした。

今のところにわざわざ引っ越したのは、ひとえに私が子どもを保育所に預けながら働くため。
にもかかわらず、ここに来てその決断が裏目に出る始末……

はあぁぁぁ(;´д`)

で、人事の理屈はまだ続きまして、

「異動を伴わない社宅入居は認めない」

という新たな条件が追加されたんですな。
だけど現に、異動してないけど結婚したから社宅に入れてくれって言って入居してる人いるって聞いてますけど……そこはどうなんだろうか。

しかしここに至るまでに、私の中でどんどん会社に対する不信感のようなものがむくむくとふくらんできていました。

そもそもは「育休明けの女性の仕事をサポート」みたいな看板を掲げた専門の部署(人事部のなかにある)に電話したときからおかしかった。
助けてくれるどころか人事の規定をなにひとつわかっておらず、しまいに何言い出すかと思ったら「でもさ、辞めても10年間は再雇用してもらえるんだし……」ってアンタそれ退職勧告じゃん!!

ちなみにこの「10年再雇用」の制度は、女性職員が退職してから(クビになったりした場合は別だけど) 10年以内だったら優先的に雇ってもらえるという制度。

しかし確実な保証はない上に、再雇用されても最初は契約社員か嘱託扱い。
そこから行員に上がるかどうかはまったく未知数。

そのわりに、この規定の最後のほうには、

「この制度を利用しようとする者は、退職後も自己研鑽、知識の向上に努め各自努力すること」

みたいな文章がある。

「ま、働きたいんだったらとりあえず雇ってあげてもいいよ。ただしぜったい雇うとは限らないけどね。雇うとしても正社員にはなれないし、嘱託か契約社員扱いね。もちろん仕事してない間も勉強はしておいてね、それぐらい再雇用してほしいんだったら当たり前でしょ、それでイヤなら働かなきゃいいじゃん」

というように聞こえるのは私だけだろうか。

少なくともどんなに仕事頑張っててもその再雇用制度では「必ず雇用される」という保証もないし、はじめは正職員にもなれないわけで、今現在仕事を続けたい、頑張りたいのでなにかいい方法はありませんかという私のような相談をしてきた人に提示する案ではないと思うのです。

それを提示したのがよりにもよって女性のワークスタイルやライフプランの多様化に対応すべく鳴り物入りで設立された部署の人というあたり、会社が大して力入れてないことがわかる。
力入れてないというか、単なるええかっこしいじゃん。
子育てをサポートしている企業として地元の認定を受けているようだけど、実際働いてみるとわかるのは、それほどサポートしてないんじゃないかという現実。
決して小さな会社ではないけど、他の大きい企業に比べるとサポートに有効な人事規定なんかは少ないし、どちらかというと妊産婦や産休、育休についてのサポートのほうが厚く、いざ育休を終えて職場復帰したあとのサポートなんかぜんぜん整備されていないと感じることのほうが多い。
他社ではよくある時短勤務なんかもないから、戻ってきて働くとしたらフルタイム以外の選択肢はないし、せいぜい利用するとしても残業免除の申請上げるくらい。
実態としては、それぞれの支店によって働くママをとりまく環境というのはかなりの差があるんだと思う。

ちょっと話はそれますが、業種からいって単身赴任というのはもはや避けられない運命といってもいいと思うのですが、この単身赴任を選択したお父さんにたいしての手当、数年前まで確かすごく安かったんです、うちの会社。
それを、現状にそぐわないから値上げして欲しいといって交渉して、月3万円になんとか引き上げになったんだけど、その結果を得られるまでにものすごくかかった。
それこそ10年近くかかったんじゃないかなぁ……
もし違ったらあとで追記しますが。

なので、実際に、働くママを支えるための規定が整備されるまでにはあと10年はかかるんだろうなと思います(笑)

しかし。

先ほども言いましたが、今回の件ですっかり不信感をふくらませてしまった私。

今までだったら、「やれるところまで頑張って働こう!! せっかく大きい会社に正社員でいるんだもん、子どものためにもお金稼ごう!!」と思っていたのですが、その意欲がへなへなとしぼみました。

不信感と反比例状態。

だって私だって正社員なのに、結婚しているせいで手当も出なけりゃ社宅にもなんだかんだ理由付けられて入れないんだもん。

だったら離婚すればいいわけ?

感情はこじれる一方です。

しかも社宅にも入れず子どもも保育所に通わせれば月6万円の保育料。

つまり、私が置かれた状況は、はっきりいうと、辞めなければならない、に限りなく近くなってしまったわけです。

いろいろな可能性を探って、残された二本の道は、太い「退職」の道と、細くて歩きにくそうな「仕事続ける」の道。

究極の選択です。

そこで私がとった道につきましては、次の記事でまた。

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