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日曜劇場『華麗なる一族』

来年1月スタートのドラマで、既に話題になっているのが

日曜劇場・華麗なる一族

ですねぇ~。

「通勤電車で本を読もう」リストにのっけたせいか、早速トラバがついてました。

キャストも発表になったんですね。

◆キャスト  

万俵鉄平(34)・・・木村拓哉

高須相子(39)・・・鈴木京香

万俵早苗(30)・・・長谷川京子

万俵銀平(31)・・・山本耕史

安田万樹子(24)・・・山田優

万俵二子(22)・・・相武紗季

美馬中(44)・・・仲村 トオル

美馬一子(29)・・・吹石一恵

 

原作はものすごく面白いです!! 
なんたって山崎豊子ですからね~。「白い巨塔」の作者でもありますよね。
「華麗なる一族」は、金融再編がメインの流れとなって話が進んでいくこともあり、銀行内の描写なんかも驚くほどリアルで、現・銀行員でもある私にはとにかくツボでした。
作品の冒頭で、本店融資課長でもある万俵銀平が、取引先のスーパーの粉飾決算を見抜くくだりがあるんですが、スーパーの社長とのやりとりや、銀行常務との会話など、
「山崎豊子はほんとうは銀行員だったんじゃないのか?」
と本気で勘ぐりたくなるほどのリアリティに満ちてました。
作品の舞台は昭和40年代前半だと思うのですが(大阪万博の頃らしいので)、その頃の銀行描写が今とたいして変わらないというのもすごい話です(笑)
銀行という世界がどれだけ閉鎖的で時代錯誤なのかってことですからね~。

しかし。

ストーリーにはどっぷりハマった私ですが、原作を読んで思ったのは……

 

「登場人物の中で、感情移入できる人物がだれひとりとしていない!!」

ってコトです!!! Σ(゚Д゚||)ガーン

だいたい小説でもマンガでも、そこにストーリーがある限り、読み手はそのなかに自分を投影しますよね? お気に入りの登場人物に感情移入して、まるで自分もストーリーの一部になったみたいに。
登場人物にならないまでも、少なくとも自分がそのストーリーの世界に存在してたりするでしょ?
「ハリー・ポッター」とか読んだときに、自分も寮生になって魔法使ってるところとか想像したりするでしょ?

それがさぁ……いなかったんですよ、この「華麗なる一族」には!!!

ドラマでどの辺まで描くのかわからないけど、この「華麗なる一族」万俵家はものすごく屈折した家族なんですよ。
上の「キャスト」に名前がなかったけど、実際の主人公は木村拓哉演じる万俵鉄平ではなく、その父親であり万俵コンツェルンの総帥であり阪神銀行頭取である万俵大介なんです。
大介には公家華族出の寧子という妻がいるのですが、同時に愛人・高須相子もおり、なんと寧子と相子は同じ屋敷に生活していて、さらに時には大介と寧子と相子がベッドを共にする、という異常な関係が維持されているわけですよ!!!
日曜劇場枠で、そんな昼ドラみたいな描写をするのかがちょっと心配。
心配なんだけど、その事実がないと、次男・銀平の性格描写ができないので、どこらへんまでストーリーに反映するんだろうかと疑問に思ってます。

最大の疑問はね……

キャスト。

最初、「キムタク主演で『華麗なる一族』ドラマ化」って聞いたときは、「ええっ、キムタクが万俵大介やるの?! イメージ合わなすぎ!!」ってびっくりしたんですけど。
実際フタを開けてみたら、木村拓哉は万俵鉄平役だった(笑)

けどね。
これは原作を読んだ上で、そしてあくまで私個人のイメージですけど。

万俵鉄平は、木村拓哉には似合ってません。どっちかつーとミスキャストな感じがする。

原作では、

「太い眉、精悍な目、浅黒い肌、分厚な肩の感じが父よりも祖父に酷似している」

となってます。
で、父親はどうなのかというと、

「銀髪で端麗な容姿が、貴族的な冷たさを思わせる」

となってます。
で、父に似ているのは鉄平よりも次男の銀平なのです。

しかも父親が北大路欣也。
どっちかといえば北大路欣也が鉄平のキャラじゃないか? 
そう思うのは私だけではないはずだ……

愛人・高須相子が鈴木京香っていうのもね~。
公家華族出身の妻・寧子が、

「古代紫の綸子に金箔をおいた訪問着に、佐賀錦の帯を胸高に締め、おすべらかしの髪型が似合いそうな純日本風の顔立ちをし、袖口から香が匂い立つような、臈長けた美しさに包まれた女性」

であるのに対して、高須相子は、

「真っ黒なドレスの衿もとにパール・ミンクを無造作にあしらっているが、着こなしが外人のように洗練されているせいか、それが気障でなくおさまる雰囲気を身につけている」

なんですよ~。
私は原作を読んでいる間は、高須相子のイメージはかたせ利乃だったんだけどなぁ(笑)
けっこう、原作では、脂ののった女性って感じがしたからね……。
寧子の描写だけ読んだら、ものすごい美人なんだけどさ、ドラマのキャストでは原田美枝子なんだそうです。うーん……撮りようによっては大化けしそうな気もしますねぇ。

万俵早苗がハセキョーっていうのも……どっから引っ張ってきたイメージなんだろうか……
早苗の父親は大物政治家で、要は政略結婚なんだけど、父親譲りの度胸の決まったところがあるキャラなので、ハセキョーにその秘めた強さが出せるかがカギですね。
特に、物語後半では早苗の芯の強さが要求されてきますので。

ほとんどのキャストに「どうだかなぁ……」と首をかしげてしまう私ですが。

2名だけ、「これはなかなかいいんじゃないか?!」と思うキャストがあります!!

それは、万俵銀平役・山本耕史と、美馬中役・仲村トオル。

これはねぇ……けっこう、いいかもしれないです。

銀平は、愛人との共同生活を強いられている母・寧子のことが原因で性格が複雑になってしまっていて、何事に対しても傍観者としての立場しか取れない性格。愛人でありながら万俵家で権力を持つ相子に対して反感も持っているのです。容姿は父親似で、

「グレイのサキソニー・スーツに、渋いブルーのネクタイを締めた一分の隙もない瀟洒な身なり」

をしてます。冷たい雰囲気というのを考えてみれば、演技派の山本耕史はなかなかいいんじゃないかと……あんまり、原作からかけ離れてないんじゃないかな。

美馬中(あたる)というのは万俵大介の娘婿で、大蔵省(現・財務省)のエリート。もちろんここも万俵家の政略結婚で、美馬と親子関係を結ぶことによって大介は銀行関連の大蔵省内部情報を得られるわけです。
コイツがまたくせ者というか、はっきりいってイヤな男なの!! 終盤に行けば行くほどイヤな男になっていく(笑)
原作では「女みたいに鼻にかかった声」でしゃべり、いかにも役人らしい「もってまわった厭味な物言い」をする男。けどエリートだからもちろん頭は切れます。
仲村トオルってそういういやらしさを自然に演じきれるんじゃないかな? 

けどね、はっきり言ってこれだけの小説をドラマ化するのに1クールって無理があると思う。特に、山崎豊子の小説は緻密に組み立てられていて、人物描写とかがとにかくすごい。どんなちいさなエピソードに見えても、それがすべて人物の行動や思いにきっちりつながっていく。
そう言えば「白い巨塔」は2クールでしたね。たぶん、1クールじゃドラマ化できなかったんだろうなぁ。ま、それが正解だと思うけど。

だいたい「華麗なる一族」って読んだらわかるけどハンパじゃなくヘヴィな話なんですよ。人間の汚いところと言うかエゴというか、そういういろんなものがぶつかり合うわけ。それをたかだか12時間強で映像化って……いったいどのへんのエピソード削る気なんだ??

そう言えば前に、松本清張の「黒革の手帳」がドラマ化されたときもちょっとハラが立ったんだっけ(笑)

なぜって、主演が米倉涼子だったからですよ。
あの小説だってものすごい人間ドラマですよ。しかもカネをめぐる人間同士のダマし合いというか、知恵比べというか、想像を超える展開なワケです。サプライズどころの話じゃないし、あの小説のラスト、読んだことある人わかると思うけどものすごく恐ろしいんです!!

それがドラマになってみたら、なんだっけ? 街角で警察から逃げる主人公で終わりって……

ありえない!!!!! 

あ、そう言えば「黒革の手帳」にも、仲村トオル出てませんでしたっけ?
なんか、政治家の秘書かなんかの役で。
まさかとは思うけど……それでキャスティングされたんじゃないよね(笑)

すべてはドラマがスタートしてからですけど、なんとなく、見るかどうしようか迷ってます。

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コメント

テレビドラマは視聴率を上げられる役者が必要なわけで木村拓哉となっちゃうんでしょうねー
話題は欲しいし、原作を読んでいない若い人達にも見てもらわなければならないし・・・辛いとこやねー

昔、映画化やドラマ化されたときには佐分利信とか山村聰なんていう重厚な俳優がやっていたんだけどねー
DVDになってるんじゃない?見てみたら?

自分が原作でもったイメージを大事にしたければ、納得いかないキャストで他人が映像化したものは見ないことかなー^^
だから私は山崎豊子『白い巨塔』も松本清張『黒皮の手帳』『砂の器』有吉佐和子『女系家族』『不信のとき』も見ませんでした。^^

そして、今度の『氷点』も見ないつもり。あのお母さんが飯島直子なんて・・・信じられなーい!

投稿: yoshi | 2006.11.19 17:05

うーん、やっぱりね~。
俳優陣に魅力がないとドラマって見る気しないけど、
かといって人気あるだけの役者で組まれてもな~。

マンガをドラマ化するのとワケ違うからね。
山田優が演じる「安田万樹子」だってさぁ、結構イヤな役だけど重要なんだよね。あの「お嬢様ゆえの残酷さ」を山田優が演じられるのか? 

やっぱ見ないかな~。
いや。
初回だけは見るかも知れないな(笑)

投稿: * ai * | 2006.11.21 00:26

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