« 音楽は世界だ! | トップページ | 出遅れた飲んべえ »

明徳義塾の夏

今日のテレビで知ったんですが、あの明徳義塾高校が不祥事で甲子園を辞退したそうで……

原因がどこにあったかはまずおいといて、部員たちの心中を考えると切なくて仕方なくなってしまう私。甲子園出場を勝ち取るまでの長くつらい厳しい練習、それらがいっぺんに無意味になってしまうわけですから、生き甲斐を見失うといっても過言ではないのではと思います。人生の中で「高校生」でいられる期間はたったの3年間。そして、その期間の中で、甲子園の土を踏むことのできる人というのはほんとに一握りなんですよ。全国の野球部の頂点に立てる人なんて、もっと少ない。

明徳義塾は、その「頂点」にたどり着くことができる力を持っていたと思うんですよね。事実、過去には全国制覇を果たしたこともあるわけだし。それだけに、かわいそうだな、と思うわけです。率直に。

さて、かわいそうではありますが、因果応報というか、しっぺ返しというものは必ずあるわけで、今回も例外ではなかったということで……

暴力沙汰と喫煙、というなんか昔から繰り返されているような不祥事メニューですけど、少なくとも暴力という点については、なんとなく「時代」というものが絡んでいるような気がします。

私が小学生だった頃、隣のクラスの壁には大きなしゃもじがかけられていました。何に使うかというと、忘れ物をしたり態度が悪かったりする子供を、担任の先生が叩くときに使う小道具だったのです。確かに当時から、その担任の先生は父母の評判は悪かったけど、体罰だとか暴力だとかいう話にはならなかったような気がします。生徒同士のケンカも、中学や高校ではあったけど、それでも問題になったりするようなことはありませんでした。

けど最近の体罰とか暴力とかって、「越えてはならない一線」を越えてしまっているような気がするんです。そもそも運動部においては昔から厳しい罰というか教えみたいなものがあったはずで、何も今に始まったことじゃないはずなのに、なぜ今になってそれが問題化してしまうのか。

結局は、みんな、一線がどこにあるのかわからないんでしょうね。わからないから、行き過ぎた体罰になり、問題になり、暴力事件になってしまう。最近の子供はケンカもできない、と言われて久しいけれど、その世代がどんどん大きくなってこういう事態を引き起こしているような気がしてならないのです。

残念なのはやはり、そういう生徒たちを正しく導くべき大人たちが、今回それをしてやれなかったこと。監督の馬淵さんも「覚悟を決めてやった」とは言いますが、結果としてこういう事態になってショックを受けている部員たちにはどう対処するつもりなんでしょうか? 馬淵さんが覚悟を決めてやったのは自分のためであって、生徒のためではなかったんじゃないかな?

明徳義塾と言えば平成4年の夏の甲子園で、あの松井秀喜を全打席敬遠して勝利を収めた高校でもありますよね。当時私もまさに高校3年生(何を隠そう松井秀喜と同い年!)だったので、ずいぶんアツく是非を語ったものです。その件については私は全面的に明徳義塾支持派なんですが、今回のことについては支持はできないかなぁ。まっとうに練習を積んでた部員には心底同情するけど、タバコなんか吸ってたバカな部員には同情しないし、ましてや「バレなければそのままやっちゃうつもりでした」と言ってるようなもんの監督や学校に対しては同情の余地なんて1ミクロンもなし。

いきなり繰り上げになった高知高校も、対戦相手だった日大三高も気の毒です。

|

« 音楽は世界だ! | トップページ | 出遅れた飲んべえ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/16833/5314043

この記事へのトラックバック一覧です: 明徳義塾の夏:

» 頑張れ!高知高校 [apple of the nariyuk's eye]
明徳義塾の選手には、非常に酷な出場辞退。誰が悪いのかあ?明徳義塾の今チームは順風 [続きを読む]

受信: 2005.08.05 16:31

« 音楽は世界だ! | トップページ | 出遅れた飲んべえ »